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「虐待を受けた人は、虐待を繰り返すから」

10代の頃。わたしの背景を知る大人(教員、支援者)が、悪気なくさらっとこの言葉を放つことが、度々あった。
20代後半で結婚、妊娠。望んだ妊娠であり、子の誕生が楽しみな思いはもちろんあった。けれど、妊娠中、かつて投げかけられたその言葉やレッテル貼りのまなざしの記憶がとめどなく脳内で再生され、お腹が大きくなっていくにつれて、頻度やインパクトは大きくなった。

あれから3年半、現在子どもは3歳になった。
支えられながら、今のところ、家族みんな健やかに生きている。
かつての背景を知る人がいないこの土地で、私は「普通のお母さん」に見えているようだ。

「逆境の中で子ども時代を過ごしたとしても、跳ね返し健やかに生きる力を、全ての人が持っている」ということ。そのことに信頼を寄せる世界が来ますように。
おこめ
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