経験者おすすめ心の栄養になった作品
『週末森で』 益田ミリ(著)
私が育った児童養護施設では、特に仲の良い仲間(友達というより子ども時代を生き抜いた同士)が2人いました。いまでは一年に一回会うぐらいですが、いつでも繋がっている感じがしています。
そんな仲の良い仲間の一人が勧めてくれ、この本と出会いました。
都会に住んでいた、仲の良い友人の1人が、田舎に住むことからはじまる物語。
休日に、田舎に友人たちが集い、森を探索したり、カヌーに乗ったりというささやかな時間を過ごす姿が描かれています。おいしそうな食べ物も登場します。
ストーリーに刺激が少なく、絵のタッチもやわらかいので、ゆる~い気持ちになれます。
刺激を求める人によっては、物足りないかも、、、。
この本を読んでいる時、社会的養護や福祉とは関係のない世界に連れて行ってくれるのが、私にとってのコーピングタイムです。
マンガで読みやすく、薄い文庫本のため、持ち運びしやすいというのもオススメポイントです!
この本を読んで、お互いに尊重はするけれども、我慢せず、適度な距離感でいることなど、友人との距離の取り方を教わった気がします。
はじめて読んだときは、私が人間関係で悩んでいるポイントが押さえられている!と感じ、驚きました。
その後、ゆる~い気持ちになりたい時、何度も読み返しています。
たまに会う仲間と昔話をしたり、近況報告をしあったり、そんな関係性の重要さに気づかせてくれる1冊です。
みなさんにもそんな1冊はありますか?