インタビュー＆座談会集

みんなそれぞれ、いろんな理由で施設や里親さんの家等にやってきたと思います。
自分の生い立ちについて考えこんでしまうこともあると思います。
先輩たちにどうしているか聞いてみました。
→第②弾、第③弾、第④弾はこちらです。

私は、昔はずっと怒っていたと思います。今は疲れてしまい、怒りはしませんが、親のことや自分がされたことを全然許していないです。けれど、どうしてそうなってしまったのかは年を重ねるごとに理解はできるようになりました。
許さなくていいと思います。だけどそれに振り回されすぎないよう自分の人生を歩みます。

そのような感じで、過去はどうにもならないけど、話すことができる人に出会い、ありがたいと思っています。
もちろん今でも悲しくなることはありますが。
今は喜びになるべく目をむけるようにしています。

自分も悲観的だったけど、考えていてつらいなら、今は考えなくていいと思うよ。
今の課題を次々クリアして、まずは力つけることをおすすめする。
どうしても向き合わなきゃいけない瞬間が、きっとまたやってくる。そのときには、知力と体力とか思考力、もしかしたら財力も養われているから、そのときに向き合ったらいいと思うよ。

それから、悲観的すぎると誰も助けてくれないと私は思っているから、割りきって明るく面白くいると笑ってくれていいなと思っていたよ。
もちろん自分に合わないことを無理してやらなくてもいいんだけど。
職場はいい人たちだったから、私は自分のことを笑いにかえて、施設出身だから～とか、親いないんで～とかオープンにしていたかな。

自分が10代の頃は向き合いきれないって思っていたので、考えないようにしていたかな…。
無理して向き合う必要はないよ。
とは言っても一人の時間に、頭をよぎったりするからそれはそれでつらいよね。そういうときは人といる時間を増やして考えないようにして、今が楽しければいいやって感じだったかな。

だけど、年を重ねて、向き合ってみるか、と思うようになった。 だから、自分が生まれたところに自力で帰ったり、児童記録を見て…いろんなことを自分のせいだったって思いこんでいたけど、クリアになって、自分のせいじゃなかったって知れたよ。
今は振り返ってよかったと思っている。

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