インタビュー&座談会集
自分の境遇を、今はどのように受け止めていますか?②
施設や里親さんの家等で暮らす前、暮らしていたこどもの頃から、いろんなことがあったと思います。それらを抱えながら、今、どんなふうに考えて暮らしているでしょうか。先輩と語ってみました。→第①弾はこちらです。

過去になにがあっても、何事もなかったかのような人もいるけど、自分の場合は完全に受け入れてはいないかなと思いますね。
学生の時は特に、急に「世界にたったひとりだけ」みたいな気持ちになることがあったんですよね。
(人と)比べてしまう場面が多くて、「自分だけがこんな孤独な境遇なんだ」と思い知らされることが多かった気がします。
学生の時は特に、急に「世界にたったひとりだけ」みたいな気持ちになることがあったんですよね。
(人と)比べてしまう場面が多くて、「自分だけがこんな孤独な境遇なんだ」と思い知らされることが多かった気がします。
うんうん。学校ってすごく周りと比べてしまいますよね。
多くの友人が家族と仲がよさそうだったので、絶対的な味方がいるって、愛されるってどういう感情なんだろうとうらやましく思っていました。
多くの友人が家族と仲がよさそうだったので、絶対的な味方がいるって、愛されるってどういう感情なんだろうとうらやましく思っていました。


そうそう。コミュニティのなかに自分だけが施設出身だったりすると、「わかってもらえないだろうな」とか、「自分だけが不幸なんだな」、と思ってしまうというか。
うんうん。よくわかります。
施設の中にいるときは、「他の子もなにかしらあってここに来たんだ」という、
言葉にはわざわざしない、同士のような感覚があったけれど、それでも私は当時「自分がいちばん不幸」って思っていました(笑)
施設の中にいるときは、「他の子もなにかしらあってここに来たんだ」という、
言葉にはわざわざしない、同士のような感覚があったけれど、それでも私は当時「自分がいちばん不幸」って思っていました(笑)


そうそう、学生や社会人になって施設から自立すると、コミュニティに自分だけだったりしますもんね。
だけど、社会的養護出身の人とこうした深い話をして、似た境遇の人が社会にいっぱいいることを知って、「こう思っていたのは自分だけじゃない」と共感できると、自分は安心しますね。
だけど、社会的養護出身の人とこうした深い話をして、似た境遇の人が社会にいっぱいいることを知って、「こう思っていたのは自分だけじゃない」と共感できると、自分は安心しますね。
そうですよね。本当に大変な中なんとかやっている人たちとたくさん知り合って、共感して、お互いに励まされて、「自分だけが不幸、世界でひとりぼっち」という考え方は全然なくなりました。


そうですね。こういう場はありがたいです。
どうしても比べてしまいますが、逆に自分がこの人生だったからこそ得したことや、恩恵、ラッキーのほうにも目をむけるようにもしています。
どうしても比べてしまいますが、逆に自分がこの人生だったからこそ得したことや、恩恵、ラッキーのほうにも目をむけるようにもしています。
〇編集後記〇
比べたくなくてもどうしても比べてしまうのが人間ですが、みんなで、よく頑張ってきたよねと励ましあいたいなと思いました。
ぜひ、ご意見やご感想を教えていただけたら嬉しいです。
比べたくなくてもどうしても比べてしまうのが人間ですが、みんなで、よく頑張ってきたよねと励ましあいたいなと思いました。
ぜひ、ご意見やご感想を教えていただけたら嬉しいです。
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