経験者おすすめ心の栄養になった作品

私は時に「あ、もしかしたら人生の分岐点になりうるかも」と感じる瞬間が何年かに1回、めぐってくる時があります。そういう時は目的地を決めるけれど、何をするかを決めずに旅に出る。この本と一緒に何回か、日本を巡ったことがあります。

この本は、ある少年が旅に出ながら自分の人生の目的を探すストーリーです。あれ、なんだか既視感がある。

人間はきっと、人生の目的とかを死ぬまで探し続ける生き物なのだろうと思う。時代の流れで、目的なんてその時々で変わるのに、何で人間は追い求めてしまうんだろう。とても不思議な生き物です。

自分にとって大きな変化が起きる時、必ず予兆があるはずです。その予兆はきっと、自分にしか分からない。自分以外の他人には絶対に分からないと思う。一人一人の中にある、それぞれの時があるはず。

そのタイミングを見逃さないように、私も自分の気持ちに正直に生きてみよう。どんな自分も「大丈夫」と伝えながら生きていきたいなと思っています。

むちゃりか

著者 パウロ・コエーリョ
訳者 山川　紘矢
訳者 山川　亜希子
ページ数：208ページ
出版社 KADOKAWA