Wisdom

お役立ち情報集-生活編-

「家族じゃないけど家族」?社会的養護での生活、どう思ってた?①

養護施設や里親さんのおうち等で暮らすことは、ご飯も寝る場所もあり、優しい大人もいてありがたいことですが、一方で「家じゃないけど家?」「親じゃない親?」「仕事じゃないけど仕事?」と、正反対のことのどちらも事実であり、葛藤しています。
みなさんはどう思っていましたか?先輩たちに聞いてみました。

担当の職員さんの結婚やこどもが産まれたことを聞くと、おめでたいけどとてもさみしい気持ちになっていました。僕よりも大事な存在ができたのだなあと思っていました。
その気持ちわかります。
職員さんは、施設の外の世界が生活の場で、施設に仕事にきているということが、現実としてはよくわかっているけれど、時々悲しくなりました。
そうですよね。
私も施設の職員さんに『どうせ仕事だろ!』と怒ったこともあったけど、いま自分が社会人になって仕事していると、職員さんが施設に何日も泊まりこんで私たちのお世話をしてくれていたことがどれだけ大変なことだったのかわかり、とても感謝しています。仕事なんだけど、仕事じゃないんだなあと思いました。
わたしもそう思います。
こどもの頃はさみしくて心にぽっかり穴があいたような気持ちだったけど、大人になると、施設職員は親ではないけど、優しい人だったなと思うようになりました。さみしさは消えませんが。
そして、親がいる気持ちは今もよくわかりません。無償の愛、永遠の愛がほしくて、憧れています。
私は逆に、愛というものが怖いです。ひとりでいることがとても楽です。でも、里親さんや児相の人のおかげで優しい誠実な人も世の中にはいると知ったので、人が怖いという気持ちは薄れました。
私は、里親さんのことを親と言うこと、里親さんに無償の愛を求めるのは申し訳ないと思っていました。仕事だよと言われるのはさみしいので、お互いに大切にしあえる恋人が欲しいなとずっと思っていました。
学校の友人の話を聞いていると、友人の親は親自身よりもこどもである友人のことを大切にしているように感じて、うらやましかったです。
みんなはこの気持ちをどうしていたのか、もっと聞きたいです。
〇編集後記〇
編集担当Aも、このどうしようもない事実が言葉にならずもやもやしていました。どうしようもないけれど、誰かにわかってもらえるだけでも私はほっとします。
大人になった今は、自分をぎゅっと抱きしめて、えらいよー。よく頑張ってるよー。と自分でよく褒めています。
みんなもえらいよー。
この話題もとっても大切なことだと思うので、できたらpart 2も出せたらいいなと思います。
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