Wisdom

お役立ち情報集-生活編-

生活のための手続き:役所編

施設や里親さんの家を巣立った先輩たちの「役所手続きあるある」を紹介します。
最後に手続きリストをのせています。ぜひご活用ください!

18歳で一人暮らしするときは、書類がごちゃごちゃ、漢字ばかりでわからなかったので、施設の職員といっしょに行きました。
20代後半でまた引っこししたけど、よくわからず、役所の案内係の人に聞いたらぜんぶ教えてくれました。他の人も聞いているので、恥ずかしがらずに堂々と聞けばだいじょうぶです。
自分のときは、窓口の人は、急いでいるのか早口で冷たい人も多い印象でした。みんなが頭いいわけじゃないんだから優しくしてくれ~と思いました。
嫌だけど、やらないと損するのは自分なので、心を無にしてやっています。誰かについてきてもらったりもします。
小さいころから、親の事情で苗字や住所が変わることが何度もありました。手続きはそういうなんとなく嫌な感じを思いだし、「意味ない」「面倒くさい」と思って役所に行くのが嫌でした。
これからはひとりだ、自立だ…と直面する感じもして不安でした。
たぬきさんの気持ち、よくわかります。
わたしもその気持ちは今もありますが、大人になって、やっと自分の人生になり、手続きをきちんとすることが地に足がつくような、安定した気持ちになる気もします。
丁寧にひとつずつやりおえるとほっとします。
郵便うけを開けるのが「現実がおそってくる~」という感じがして面倒で、パンパンになるまで放置していたら、国民年金を払うようにという手紙がたくさん来ていてびっくりしました。アフターケア相談所の人に一緒に年金事務所に行ってもらい、学生の間は支払いをストップしてもらいました。
郵便うけ、なんか開けるの嫌ですよね…。
現実逃避したくなります。
だけど現実逃避しすぎたら、面倒なことがどんどん増えていって、もっと嫌になりました。
ねこさんは相談所の人に相談できてすごいなと思いました。
面倒くさがらずに、恥ずかしがらないで、自分を大切にするというのは、こういうことなのかなあと思いました。
施設などの出身者で集まると、「なぜか手続き&役所苦手」あるあるで盛り上がります。永遠のテーマです。
なんか嫌だけど、やらなければならないこと第1位なのでは…とひそかに思っています。(編集担当:ユースメンバーA)

役所での手続きリスト

※お住まいの地域によって変わることがありますので、くわしくは地域のウェブサイトをご確認ください。
※地域のウェブサイトの説明がむずかしいことがあります。役所の案内係の人に聞くと安心です。
施設職員さんや、退所後サポートの相談所の人などにも聞いてみるのもいいでしょう。

手続き名内容手続きする場所
転出・転入・転居届同じ自治体 での引っこしは「転居届」、ちがう自治体に引っこすときは、引っこす前に「転出届」、引っこしたあとに「転入届」をそれぞれの自治体に14日以内に提出します。転出届は、郵送でも手続きできます。役所
住民票その地域に住んでいるという証明書です。役所以外の手続きでこちらを提出することが必要なことがあります。
転入届などの手続きをしたあとに入手できます。
役所
国民健康保険病院で診察をうける ときに必要です。毎月決められた金額の保険料を支払うことで、病院でかかる医療費を自分で支払う金額が約3割になります 。たとえば、1000円の医療費がかかってもあなたが支払う金額は300円になります。
勤め先で保険に入る場合は、必要ありません。
単身世帯の場合、社会的養護を出てから保険料の支払いが始まります。
役所
国民年金生活するために十分に働けなくなったとき(例:老齢、事故、病気など)に、一部支払われるお金を、あらかじめ全員で出しあい運用している制度です。
20歳から支払いが始まります。
役所、または年金事務所
マイナンバーカード役所関係で本人確認のための身分証明書として使えたり、さまざまな行政サービスを受けられるICカードです。将来的には、保険証の機能もつかえるようになり、持っておくと便利です。
住所が変わったらマイナンバーカードに書かれている住所も変更しましょう。
(注意)マイナンバーは大事な個人情報なので、役所や勤め先以外にはなるべく見せないようにしましょう 。
役所

〇役所に行くときの持ちもの:身分証明書、印鑑、手続きによっては手数料など…

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